
学生の頃から、手のひらの汗が多くて悩んでいました。授業中や勉強中、気がついたら手のひらが汗びっしょりで、プリントやノートがしわしわになっていたなんてことも。そんな経験を重ねるうちに、いつも手にタオルハンカチを握っているのが癖になってしまいました。不便ではありますけど、自分さえ我慢すればなんとかなるかなと思っていました。そう、彼氏ができるまでは。社会人になって初めてできた彼氏とデートに行ったとき、緊張したせいもあって、私の手は汗でぐっしょり。そんなとき、彼がすっと私の手のほうに手を伸ばしてきたんです。やばい!って思って、とっさに逃げてしまいました。そのときは適当にごまかしたものの、彼は傷ついたかもしれません。そして、せっかく彼が手をつなごうとしてくれたのに逃げてしまったことに、私自信が傷つきました。もうこんな思いはしたくない。そう思って、病院で多汗症治療を受けることを決心したんです。手術でも治療できるって聞いたんですけど、切る手術は怖いから、美容外科病院でボトックス注射を受けることにしました。病院では、ボトックスについて丁寧に説明してもらえたのが印象的です。注射後は嘘みたいに手のひらの汗がなくなって、デートのときは私から彼の手をつないじゃいました。


以前から、脇の汗が悩みの種でした。脇って、誰でもある程度は汗をかくと思うんですが、私の脇汗はちょっと度を越していたんです。夏には、自宅から駅まで5分ほど歩いただけで、シャツの脇に大きな汗ジミができてしまうんです。汗取りパットなどを使っても、吸収しきれない汗がシミに…。恥ずかしいので。会社についたら真っ先にトイレに行って、インナーとシャツを着替えるのが習慣になりました。ですが、汗をかくのは出勤時だけではありません。仕事中にも、じわじわと脇から汗がにじみ出します。汗ジミも気になりますが、仕事中さらに気になるのが、臭い。自分の脇が臭っていないかと心配で、仕事に集中できなくないことさえありました。そんな私に、病院で多汗症治療を受けることを決心させたのは、職場の人事異動です。取引先を訪問してプレゼンなどをする機会が増えたので、脇汗と臭いがますます重大問題になりました。こ
